概要
タイトル：se・きらら
メーカー：native
配信日：2010年03月26日
プレイ時間：約13時間30分
感想
まず率直に中途半端。どの要素も扱えてなくて、深堀りできずにそれっぽくまとめて終わる。True含めて描写不足としか言いようがないです。これは根幹の恋愛にも言えることで、好きになった理由やきっかけが省かれている。恋愛らしい恋愛をしているのは亜矢ぐらい、他はプロセスに納得がいかない。
シナリオは全体的に冒険気味。それがダメって訳じゃないけど、やるならきちんと描いてほしい。少なくとも良かったのは王道かつベタな亜矢だった。
本作を語る上で外せないのはやはり”無料”。発売後ある程度空けてから無料配布するゲームはあれど最初から無料は無謀英断としか言えない。有料だったら10年の時を経てプレイする機会すらなくこの記事も存在しなかった事を考えると無料の力は凄い。そしてこんな事をした会社が未だに潰れていないのが何より驚く。なお現在は配信停止されているがwebアーカイブからダウンロード出来る。
ルート別
推奨攻略順は無いけど最初に亜矢、最後を望美にした方がモチベーションや流れ的に受け入れやすいかも？
・亜矢
内容はベタで特に書くことはない。でも王道学園萌えとしてはこれが正しい。抑えるポイントはしっかり抑えてキャラの可愛さで見せる。こういうのでいいんです。このルートだけでなく亜矢は他のルートでも良い立ち回りをしてくれて本作の良さの9割は亜矢と言っても過言ではない。人気投票1位も頷ける。可愛いは正義。
・望美
天真爛漫な望美との掛け合いは面白く、シナリオはそこまで悪くないが唐突感は否めない。急に生えてきた設定でわちゃわちゃした割に幕切れはあっさり。安易なお涙頂戴は要らない。Trueへ直結してることが足を引っ張ってるような…。
・泉
幼なじみ巨乳お姉ちゃん属性をよくもまあ…ツッコミ始めたらキリが無いので止めておく。明後日の方向に行くのはともかく、色々キツいというか寒い。
・真奈
彼女にとって音楽とは何か、ストーカー問題など重要な部分を有耶無耶にして終わったのはいただけない。途中まで良かっただけに終盤の雑な展開と描写不足による内容の薄さが残念。終わりよければと言うが何も解決していないのはダメ。ちゃんと描けば亜矢を超えられるポテンシャルはあった。
・優
よくある幼なじみから一歩を踏み出す話だけど主人公がヘタレ過ぎる。優に何一つ落ち度がない上に頑張ってるのは優。亜矢ルートの主人公はどこへ行ってしまったのか。
・リ・se・きらら
私にはこのルートの意図が分かりませんでした。以上です。
おわり
良さの残り1割について語ってなかったのでここで、それはOPである。アニメが動いて可愛く曲も良い。OPのクルッと回る亜矢に惹かれ、亜矢ルートを攻略しアンインストール。これが本作を最も楽しむ方法。
