『少女アクティビティ』感想

概要

タイトル:少女アクティビティ

メーカー:pure more

発売日:2015年05月29日

プレイ時間:約5時間20分

感想

 抜きゲーとして見るとエッチシーン自体は申し分ないがストーリー展開との噛み合わせが非常に悪い。本作は読み進めていくことで徐々に互いの関係性が見えてくる内容なので彼らの置かれている状況が不明瞭なままエッチシーンを迎える事が多い。当然こちらはなぜ二人が至ったのか分からないので全くエロくない。

 ある程度バックグラウンドが見えてくるのはOPが始まる約2時間後くらい。そこまでのエッチシーンはクリアして理解している2周目じゃないと状況が分からない。一応心情描写はそれなりにちゃんとしてて振り返れば納得できる部類だから不満はない。ただ抜けないだけ。(致命的)

 溜めた割にストーリーはなんだかなあって感じ。多少強引な所はあるけど流れ自体は決して悪くなくて彩夏が呪縛から解放され自身を取り戻す道筋はちゃんとしてる。物語を魅せる構成と匂わし方のバランスが下手だった事に加え、抜きゲーとしてエロを優先した結果どれも損する形になってしまったように感じる。展開を進める際に日常シーンから急にシリアスになったり場面転換の下手さも要因の一つかも。キャラがストーリー上の都合で動いてる様に見えてしまった。一番面白かったのは彩夏と瞳が主人公を取り合うシーン。互いにメラメラしつつ楽しんでる様子がこのまま続いてくれれば良いのにと思ったくらい。

 これは完全な愚痴だが、なぜタイトル画面の瞳は裸リボンなのに本編では1つも無いの?裸リボン至高派として期待したのに悲しい。

キャラ別

・彩夏

 理解は出来る。でも、好きになる要素が見当たらない。最後の最後まで彩夏に付き合わされる主人公と同じ気持ちになりたい訳じゃない。

 Hシーンはワンパターンというか基本彩夏主導で進むからシチュは変われど内容は同じみたいな。トイレとバイブぐらいしか見所は無い。

 

・瞳

 可愛いしエッチだし素直に良かった。話自体は囚われのお姫様が王子様に救われるシンプルな内容だから余計な事を考えず好きになれた。
 彩夏と同じくグイグイ来るけど献身的。中盤主人公が鬱憤をぶつける場面でも淫らになりつつ受け入れるシーンとか包容力の高さがシチュの豊富さに繋がってる。淫語言わせたり色々バランスが良い。ハーフ?クォーター?らしい。完全に腐ってたね。

おわり

 Hシーンはただやってればいい訳ではない事を理解できたのが最大の収穫。